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仕事の話(その2) 2015-05-27 [仕事]

 これまで、私は墓石卸売業者の眼で状況を判断して、しかるべく対応して来たと思います。果たして、これからもそのやり方で良いのだろうかと気になっています。お墓は石で造るのが当たり前のように考え、墓石の販売量をいかに増やしていくかを考えていればよいと思って何十年もやって来ました。ところが、最近は極端な意見としては、お墓はいらないとか、樹木葬や樹林葬の自然葬がよいとか、室内廻送式納骨が便利で経済的だとかの理由で墓石離れがすすんでいるといった報道もあり、供養の仕方の選択肢が複数出ています。更には、散骨が最も自然葬にふさわしいとかいわれます。その背景としては少子高齢化に伴う、後継者問題という社会現象上の理由や長く続いたデフレ経済の元で費用負担を避けたいという経済的理由、又人々の宗教や葬送文化に対する意識の変化もあるなど諸々の要因から、墓石需要そのものに変化があるのではないかとの見方があります。その様な社会の変化の中で、死者の供養とか、自らの終の住処とか、家族の絆とかの人間として忘れてはならない事柄に対し、夫々がどう向き合うべきなのかという事をもっと考える必要があるという様な風潮があります。今流行りのキーワードは終活(シュウカツ)であります。この流れの中で、墓石をどう見るかは、業界の大きなテーマです。(つづく)


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