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ラストワンマイル(ファーストワンマイル)  (その2) 2015-06-30 [仕事]

 今回のブログテーマに「ラストワンマイル」として( )の中に「ファーストワンマイル」と書きました。これもネットからの知識なのですが、ラストワンマイルは業者側からの見方ではその通りだが、消費者側の見方をすれは、ファーストワンマイルととらえるべきという考え方から両方の云い方があるらしいことがわかりました。

 私が携わる石材業界でこの概念をあてはめて見たのです。私の事業としては墓石の卸売を専門にやって来たことは既に述べた通り、墓石の消費者とは商売上の接点はありませんでした。が、時代の変化の中で、業態としての卸売業の果たすべき役割にも変化が出て来たという認識を強めているのです。その意味で、業界のこれからを考える時、消費者の意向を把握することが極めて重要と思うわけです。そこで石材業界における「ラストワンマイル」とは、そして消費者側から見た「ファーストワンマイル」とはどういうシーンを想定したらよいのかなのです。(つづく)




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ラストワンマイル(ファーストワンマイル)2015-06-29 [仕事]

私は、この言葉をごく最近聞きました。私の会社の経営分析を行っていた時に、顧問の先生から、事業の目的を達成するためにはこの「ラストワンマイル」まで視野に入れて、しかるべく手を打っていなければならない。仮に事業の多くの部分に経営資源を完璧な形で投入したとしても、消費者が対面する場面に自社の商品がなければ、消費者に自社の商品を買ってもらうという、事業目的を果たすことが出来ないという話の中で聞いた言葉でした。

 消費者が自社の品物を手に取って買うという行為を事業計画の中のラストワンマイルというシーンの象徴的な含みのある言葉でした。本来は通信会社やケーブルテレビ業界で使われている言葉だったようですが、消費者と飲料食品の例として説明してもらいました。

 この話を聞きながら、私の石材事業で最近取り組んでいる戦略はそれに当たるのではないかと思ったのでした。(つづく)
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仕事の話 (その7) 2015-06-13 [仕事]

 墓石の前で、自分の生き様を感じたり、考えたり、友人がいうように、自らのアイデンティティを確認するのは、当然、墓所というエリアに入ればたちまちそうなるというわけもありません。墓石に向けて、手をあわせて拝むという行為の中にこそ、見えざるエネルギーがあらわれるのでしょう。

 思い出の人と対話が出来る空間としての墓前は、かけがえのない場所と云えましょう。

 そのような意味をもつ墓石そのものの形に、それぞれの思い入れがあり、永く接していくものですから、想い出の人との係わりや、後々お墓参りに訪れる人達の思い入れなどをとりこんだ墓石であればなおよいわけです。そこで、近年施主側の要望をとり入れた墓石の建立が多くなりました。最近の霊園の様子は見違える程に明るく色々な形と石に彫刻された文字等も思い思いの言葉が刻まれていて、そこからも故人と家族がどんな関係であったのかが何となくしのばれます。(おわり)
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仕事の話 (その6) 2015-06-12 [仕事]

 頼んでいた友人のコメントが以外にも早く届きました。その中で改めて確認できたことがありました。施主側の個有の状況です。今回のテーマにとても大事な要素を含んでいると思います。それは、友人の両親は既に亡くなっている。友人夫婦には男の子はなく2人の娘がいる。二人の中、一人は嫁いでいて2人の孫がいて近くに所帯をもっている。もう一人は未婚でやはり近くに別住いしている。友人夫婦は現在70歳代半ばである。亡くなった妹は外国人と結ばれたが、子供はいない。およそこのような家族関係の中で、妹の墓石を建立することになった理由について、彼は次のように話してくれました。

 

「私は、娘二人で男の子がおりません。ここ数年、いまふうに、私の代で墓じまいをしなくてはいけないか、随分と悩みました。娘二人と何度も話し合い、我が家の墓を継続していく、と結論を出しました。静かにたたずんでいる御影石の墓石の前に立つと心が安らぎ、我が家の墓の継続を決意してくれた娘たちに、感謝の気持ちが湧いてまいります。

 私たち日本人は殆どの人が無宗教です。「いえ」の喪失とともに、アイデンティティを失う人が多くなりました。墓は、先祖を祀り、その前で手を合わせることで自らのアイデンティティを確認し、自尊心を持つ一助になると確信しています。」

 

 彼の考え方に私は大いに納得できます。そして多くの日本人も同様の考え方をすると思うのですが、あえて、問題提起すると、今の社会で彼とは異なった結論を出す人もいるわけで、その人達の割合はどの位なのでしょうか。彼の場合、一旦は墓じまいをすべきかと悩んだけれど娘二人と何度も話し合いした結果、墓を守り続けることにしたわけですが、或る人は墓じまいを選ぶか、又或る人は墓石でなく樹木葬、森林葬を選択するか、散骨を選ぶかに分かれることもあり得ます。友人が墓石以外の選択をしなかった大きな理由の一つは二人の娘としっかり話をしたことにあると思います。

 故人の供養、血族の継承、今を生きる自らのアイデンティティの確認、家族の会話、安心感、満足度等人生を全うするに値する根元にふれることが出来るのも墓石があるからに違い有りません。(つづく)
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仕事の話 (その5)2015-06-11 [仕事]

  人と石との係わりについて、私が何ら疑いもなく、そうだったのかと思うのは大昔それも紀元前数千年前の頃から日本でも世界でも人間が石を使って色々な儀式を行って来たという事実です。

人類が石に対して特別の思い入れをもっていた証明だと思います。

いわば、その普遍的な思いは今の世に受け継がれていて、墓石建立につながっているのだとしたら、故人を葬る形が墓石に納骨というのが広く行きわたっているのはむべなるかなと思うのです。

つい最近、私の永年の友人で妹さんの不幸があり、墓を作ることになりました。彼女は外国に嫁いだのですが、彼は手元で供養したいとの意向から、両親達が眠る墓の敷地の中に彼女のための墓を建てることにしたのでした。兄の彼は、妹の供養の仕方としてごく当たり前に墓石建立を実行したのです。墓所が近くにありいつでも墓参りが出来ることに、彼自身満足しているといいます。後でもう少し詳しく墓石を作った理由について彼の考えが聞けたら本項のどこかに書くつもりです。(つづく)




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仕事の話 (その4) [仕事]

 墓石の業界の様子が以前とは違うと思うのは、お施主がお墓について考える際にどんなやり方が良いかの選択肢が墓石を建てるという単純な決定でなく、墓石以外の方法についての情報があふれている今日、墓石小売店としては安心できず、これまでのように待っていれば建墓の注文が来るというわけにいかなくなっているのです。

  お施主の最終の選択がどうなるにせよ、選択肢の中に石のお墓を建てたいということに重いウエイトがかかるようにするための仕事を我々墓石卸業に携わるものの役目が大きくなったと思うのです。

 そこで、供養のためには墓石が一番と考える理由を説明し、納得して頂くことが肝要と思うようになりました。(つづく)


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仕事の話 (その3) 2015-06-03 [仕事]

  今(5/28)このブログを香港行き飛行機の中で書いています。石材業界で起きている様がよく見えるように空の上から俯瞰しようと試みて突然飛び立ったということではなく、以前から、この旅は予定していたものでした。とはいえ、ブログの流れでこの問題を考える時に自分のデスクの前でなく大空の中で、考えに集中するのはもってこいの状況です。扨て今回、このテーマの書き出しで卸商の立場で考えているだけでは問題は解決しないのかも知れないと思ったことに戻してみると、墓石を作り販売するのは、業者側の仕事ですが、見方を変えると、お墓を必要として実際に建墓する側は、お施主で需要者側が墓石をどう考えるのかという視点に立つという意味のことです。お墓は大切で、なくてはならないと考えている人はどれ位いるだろうか、お墓を建てる場所はどこが良いのか、親、兄弟のお墓はどうなっているのだろうか、自分のお墓は、いつどこに持ったらよいのだろうか、自分が死んだ後は誰が墓参りしてくれるのだろうか、それともお墓は今まで心の中で描いてきた石の墓でなくてもよいのだろうか、お墓を建てるのに費用はどの位用意すればよいのか、そもそも、この話を誰と相談したら良いのか等々思いが募るのが需要側でありましょう。そして、需要者側の夫々の立場で決断しなくてはならないことになり、いつかは答え出ることになります。その結論に至るまでに、例えば先述した終活を知り色々な知識や情報を得られるのかも知れません。どんな形であれお墓を必要と考える人達の思いに私は業者として答える立場でないと勝手に思い込んで、ただひたすら墓石販売のみに専念してきたのでした。ところが、どうも業界がいつもとは違う様子になったと感じています。これまでは、私達のお客様は小売の墓石店ですから、会社としてお取引頂いている何百社のお得意様からの受注を求めて、営業努力をして来たわけであります。(つづく)
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