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中国ビジネスの怪 4     [ビジネス]

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 最近知ったニュースやネットの書き込み記事の中に 
霊園業界に関するものがあり、私が興味を持ったものが北海道にあった話です。 
霊園のオーナー達の不適切な支払いに関するものでした。 
北海道で最大規模の霊園ということで、その広さ、
作りは想像を越えるものがありました。
入り口の巨大なモアイ像を模した石像群は見る者を圧倒します。 
この霊園についてはこれまでにも色々と噂さが出たこともありましたが、
とにかく今日まで建墓事業は順調に続いて来ていたようであります。 
私が特別に興味を持ったのは次の理由からであります。 

1. この霊園のお墓の石材は殆ど中国加工製品が使われており、
 当初から霊園が直接仕入を行うということで、輸入石材商社としての
 取引きの可能性が殆どありませんでした。 
 中国石材の大きな需要先と認識して取引きしてもらうべく、
 我が社もワークしたのですがかないませんでした。 
2. この霊園が契約している中国石材工場というのは、 
 中国でも有数の規模を持つ有名工場であることは知っていましたし、
 そこの若い経営者とは私は顔見知りで会うと言葉を交わす関係で、
 過去に僅か乍ら取引きしたこともあります。 
3. 私の見るところ、霊園のオーナーと石材工場のオーナーの関係は
 かなり深いもののようでしたが、その中国の若いオーナーは数年前、
 惜しくも交通事故で亡くなってしまいました。 
4. そして、この霊園にかかわる記事の中に、その中国工場のことが
 書かれてあったのです。記事はその工場と霊園オーナーとの間に 
 不明瞭な金の流れがあったことを示唆しているように読めました。
 
商売柄、墓石の市場にこの一件が今後どのような影響をもたらすのかが気になって、
ただ傍観者としてニュースを聞き流せないと思っています。 
一般的に、中国とのビジネスチャンスを求めて、たくさんの企業が色々な
動きをしているのは事実です。
特に近年のあらゆる面での中国の台頭はますます世の企業の意欲を誘います。
 
ここに来るまでの過程で、中国が時々に変化していくその時点の状況をうまく活用出来た者が、
うまいことにありつける構図も見受けられました。
中国経済がこの30年余解放路線に向かってどんどん発展を見せるのに対し、
中国の法律や行政の管理や規制が追いつかないことを察知して、
中国の役人や経営者の中にはうまい具合にやり抜ける手合いもいたかも知れないと思うのです。

彼らは高をくくって法の追跡は及ばないと危ない橋を渡るという話も良く聞きました。
そういう次元でのうまい話に乗ったものの、結局はうまい話にはならない事も
あったようではあります。
中国ビジネスの側面の話ですが、中々複雑な実体ではあります。


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