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ハワイ4島めぐり (6)  2010-02-15 [趣味]

Lua Manu.jpg
   キラウエア火山 Lua Manu Crater にて

ところで最初に書いたように、今回の旅の間に
妻の誕生日を迎えることになっていたのを、何とはなしに
忘れていたところ、或る時、船室のテーブルにメッセージカードが
置かれていて、このカードを持参すればお祝いにバースデイケーキを
進呈すると書かれていました。
船の方でキチッとその辺はおさえているものと
妙に感心しながら、折角の好意を受けるため、
例の鉄板焼きを予約しました。
更にそのカードを読み込んで見ると、何とこんなことが
書かれていたのには笑ってしまいました。
『誕生日は1年にたったの一日です。その日位は体重を気にせず、
 心ゆくまでケーキを食べてみるのもいいものです。』といった意味で
どんなケーキがもらえるものか等と期待したものでした。

そして、その時二人して思い出したのは、一昨年の8月に
サンクトペトロブルグを旅した時のことでした。
街の見物を終えてホテルの部屋に戻ると
シャンパンとケーキが届いていて、
”何だこれは。頼んだ覚えはないし。ボーイが部屋を間違えて
 置いていったのではないか”と一瞬どうしたものかと思案し、
ロシアのホテルも適当なものだと勝手に思いながら、
フロントに電話を掛けようとして、ふと頭にひらめくものがあって
”まてよ、これはひょっとして、これは誕生日のお祝いではないか”と
考えたところ、8月21日は私の誕生日に当たり、
そうに違いないと思い直して、電話を掛けることなく、
あらためてホテルの好意を味わったのでした。

そんなことで、船の鉄板焼きレストランで食事終了後、
満腹でもうこれ以上何も食べられない状態のところへ、
件のバースディケーキが出され、どうしたものかと思案している所へ
私達の周りに食堂のスタッフが、3〜4人程集まって
ハッピーバースディの歌を歌い始めるではありませんか。
それらにつられて同席の客達も合わせて妻のバースディを
祝ってくれてとても楽しい気分になりました。
ところで、さすがにケーキにフォークを入れる腹の余裕もないので
部屋でゆっくり食べたいと申し出たところ、
お皿に蓋をしてくれて、そのまま持ち帰りました。
これも今回のハワイ旅行の想い出の一つとなりました。

妻のバースディに関連して、もう一つの出来事を書いておきます。
誕生日は1月29日でありますが、日本時間はこの日は30日となっていて
日本での誕生日は既に済んでいるなどという詮索はしないことにして
ハワイの29日当日の事です。
実はこの日の朝に船での旅は終了し、最終日程のワイキキに上陸して
地上のホテルでの1泊となっておりました。
愈々、ハワイ最後の晩、しかも妻の古希の誕生日当日ということで、
しかもワイキキでとなると、これ以上の舞台設定はありません。
そこで、夜食はハワイで最も豪華で美味しい日本料理の店を教えてもらい、
時間を見計らってそこを目指していくつもりで、
ホテルの部屋で休憩をしていたところ、
ホテルのすぐ前のカラカウァ大通りの様子がちょっとおかしい動きを見せ始めたのです。
その時は時間調整を兼ねてベランダで、
正に海に沈もうとしている太陽の赤い輝きに見入っていたのでした。
San set .jpg
まず、車の流れがいつの間にかありません。
そして、道の片側に屋台が立ち始め、一定の間隔を置いて舞台らしきものまで
作られているではありませんか。
やがてぞろぞろと人が流れ始まったのです。
太陽が沈みきった後、まだ辺りは明るさが残っていましたが、
どんどん人の波は増えていきます。
あちらこちらから音楽が流れます。
高層階の私達の部屋の窓まで、
焼き肉のあの匂いが漂い始めてきました。
一体何があるのだ。
何も聞かされていなかったものですから
偶々今日は地元のお祭りに当たったのか、
まさかバースディパーティを華々しくやってくれている筈はない等と
色々思いを巡らしながら、夕暮れの雑踏にまぎれて、
目指すレストランに向かって歩き始めたのでした。

誰かに今日は何があるのだと聞いてみましたが、
言葉のせいか詳しくは要領を得なかったのですが、
何人目かに聞いてやっとわかったのは
アメリカ人の大好きなスーパーボール、
つまりアメフトの前夜祭であるらしいと把握したのです。
こんなにも大騒ぎするものかと改めて驚いてしまいました。
人はどんどん増えて、中々前に進めません。
ようやく目指す日本食料理店の前に辿り着いたものの
席は満員ですぐに入れそうにありません。
そこで仕方なく、他に程度の良さそうな店はないものかと
物色したのでしたがどこも客で一杯です。
この夜は記念になるような美味しいメニューで飾りたいものと
二人共思ったに違いないのですが、
やがて足も疲れて来て、どこでも良いからとにかく座れる場所を探そうと
あちこちうろうろしている中に見つけたのが、
海外の街で良く見かける広場の周りに各国料理を出す
沢山の屋台のような店が建ち並んでいる食堂街に入りこみました。
そこで一息ついて、周りを見回すと
タイ、韓国、中国、フィリピン料理の店に混じって
日本ラーメンの店があるではありませんか。
そこで、米ドルキャッシュの残高を計算しつつ、
ラーメン、焼きそば、餃子を一皿づつ頼み、
ミネラルウォーターのボトルを買い求めることが出来まして
妻の古希のバースディパーティを祝ったということでした。

もし、高級レストランに入った時は、当然ながら
クレジットカードが使える筈と持ち金の心配をしていませんでしたが
ここの屋台村ではどうやらクレジットカードは受け付けていない様で
何ともみじめな晩餐となったのです。
この仕儀にみじんも怒りを顔に表さなかった妻には
感謝するほかありません。
写真素材 PIXTA
(c) kaoru kiyomi写真素材 PIXTA
 

最後につけ加えるとすると、ハワイ往復の時差による体調の混乱を
どう解決するかが私達にとっては大きな問題として残ったように思います。
今回私は睡眠不足から来る体の不安定感があって、
若い時ならそれ程気にしなかった筈なのに、
さすが年なのかと回復に多少時間を要しました。
出発と帰国の前後に十分日取りをしてかかることしかないとすれば
この次ハワイへ行く時は現役を今以上に返上してからになるのかなと
考えています。(おわり)



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