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師走雑感 6        2011-12-23 [思索]

さて、お墓の安定供給を図るにはどうすればよいのかという話に戻ります。

供給の問題は製造や物流という側面から考えることであり、墓石(ぼせき)という商品についての商談そのものであります。ここでは、他の品物の取引と同様に、価格、数量、品質、納期、支払い条件等々が売り手、買い手の双方の立場からやり取りされます。通常は売り手、買い手共に各々が有利となるように色々と交渉して行き、最終的に意見が一致して結論が出ます。時には商談決裂もあるのですが、この場合は往々にして取引相手を替えて商談のやり直しが行われます。現在の墓石事情は、先に述べたように相手を替えようにも代わりがありません。仮にあったとしても、すぐの相手とは成り得ず、急場には間に合いません。しかも、状況は、需要のバランスは崩れて来ており、いわゆる売り手市場を形成しています。一般的に見てこの様な場合、言いなりに要求を受けざるを得ないのでしょう。

では、翻って今ではなく、これまでのどこかの時点を取り出して見ますと、あの時は供給過剰で買い手(日本側)市場でした。この時こそ要求貫徹とばかり、全ての取引条件を有利に出来たのです。この状態が数年前まで続いていたのです。その為、ユーザーの中には状況の変化に気付かずに、相変わらず強気で要求を突きつけている人もおります。現実にはこれらの要求は通らなかったり、場合によっては取引も拒否されたりと明らかに今までとは違って来たことにようやく気付き始めています。この変化がいきなり目に見えないのは、とても専門的な話になってしまいますが、今世紀に入ってから中国に無数の中国商社(ブローカー)が墓石の輸出に携わっていて、彼らが商売優先主義から一応バイヤー(日本側)の要求を受けてしまい、後から問題が発生するケースがあるといったことで、市場のバランスが崩れたと実感するまでに若干タイムラグがあるのです。 

日頃買い手有利を振りかざし、好き勝手に振舞って来たとすると今直面している売り手市場にあっては、相手の言うがままになるか、供給が止まってしまうかという重大な局面に置かれてしまうのです。

ここまで書き進んで来て読み返して思うのは、一体私は誰に向けてこのブログを書いていたのか、あまりにも細い話が多く、消費者の関心を失っているのではないかと感じて、私としては最初から書き直して消費者目線に立ち戻るべきかと思ったりもしますが、結局このまま書き続けることにしました。少なく共、石材業界にいる人の幾人かが眼を止めて頂いて参考にしてもらうだけでも十分であると自分に言い聞かせているのです。ですからこの先は肝心のテーマに近づけてまとめていこうと思います。(つづく。。。)


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