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中国人のビジネス感覚 (7) [ビジネス]

今年の始め頃、コンビニのam/pmをローソンが買収する話があったと
思っていたら、今度はファミリーマートが取って変わるという。
その他にも大企業間の合同や合併のニュースが出ます。

殆どが中小企業で構成されている石材業界の中では、
どの方向に進むのが良いのでしょうか。
直面する諸々の問題について考える今日この頃です


第2ステージでの私の体験は私の人生を変えてしまった程の
非常に大きなものでした。
そもそも、私が勤務していた会社が全く未知の商品である
『石材』に手を出したのは、当時日本経済全体が脱本業を
目指している中で、各企業が色々と儲かりそうな事業を求めて
模索するという一連の流れに沿ったものであると同時に、
日中国交回復後の巨大市場と思われていた中国への売り込みを
確実にして行く為の見返り輸入商品として、選定したためであります。

当時、我国石材市場は中国石材を必要とはしていませんでした。
しかし、中国へ鉄鋼、自動車、機械等を売りたいと願う商社としては、
例え『石材』がどんな商品であろうとも政策的に取り扱うと決定した以上、
やらねばならないことでした。
私が指名されて買付と販売を担当したのです。

以来、何もわからないまま、石材業界に足を踏み入れ、
夢中で中国石材の販売に奮闘したのでしたが、
結局、『石材』での利益貢献どころか、
損失を発生させる結果となり、会社は『石材』から
撤退することとなりました。
この方針に従って、
私は中国と契約解消の交渉をすることになった時期であります。

この交渉はそれこそ難儀を極めたものでした。
相手は契約不履行は認めないと強硬で、
「どうしてもというなら輸出取引に影響があるぞ」と
脅しをかけて来る始末で、私は途方に暮れたのですが、
なんとしても会社方針は動かないと頑張り続けるしかありませんでした。

時間を掛けての交渉の結果、
最終的には私の言い分を飲んで、問題は解決しました。
中国側の強硬な態度の背景は、中国の豊富な石材が外貨を獲得できる事から
『石材』を重要な輸出アイテムに育てるという大目標があり、
比較的扱い量の大きかった私の会社の撤退は
何としても避けたかった事情なのでした。

実は、この一件の後、
中国側は私に本音で、『会社を興してでも引き続き輸入してほしい。』
との話を聞かされ、私も一大決心をして、
今日に至ったという訳であります。

難しい中国石材の販売に数年私なりに関わってきた間に、
やり方を変えれば問題解決の方法は有るかもしれないという
自信にも似た気持ちもあって、
敢えて”火中の栗”を拾おうと決心をしたのです。

あの強面を続けた国営企業五砿北京総公司の商談責任者が
本音で話をしてくれた事に対して、私としても
本気で対応したのです。

私の人生の転機となったこの出来事以来、
私の中国人に対する感じ方の根源がそこにある
と言って良いと思っているのです。

この後、私の言う第3ステージへと続くのです。
(つづく。。。) 



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