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中国人のビジネス感覚 (9) [ビジネス]

年齢のせいでしょうか。
時間が経つのがとても早く感じます。
あっという間に一週間が終わり、
否も応もなく年末という時節に近づいていきます。
まだ、先のことを思っていた
2010年の上海万博が半年を切ったと話題に登り始めています。

売れ筋の#603だけでなく、売れそうにない他の石材商品をも
幅広く扱わざるを得なかった事情が逆に幸いしたと言えるのですが、
創立以来7年間中国石材を一途にやって来た間、
これらの商品を買って頂くユーザーを開拓していって、
少しづつ我社は日本の石材市場に入り込めていけたのです。
中には、中国にしか作れない青石の微細な彫刻品が好評であったり、
従来石材店に流通していなかった中国製品が珍しがられたりした事もあって、
「いけるかもしれない」という確信を持ったのでした。
その時点に我社が取り扱っている全ての中国の石商品を展示しての
即売会を開催したのです。
ピクチャ 2.png
第1回中国産展示即売会(1984年)の展示品

この展示会を盛り上げる為に中国から代表団を招聘したのですが、
これは片や日本のユーザーに我社と中国とのパイプの太さを観てもらい、
一方中国側には石材市場での我社の実体を知ってもらうという意味もあったのです。

石材業界全体で中国石材の存在は依然マイナーで、
我社程本気で中国石材のみに力を入れている石材商社は無かったと思います。

マイナーな供給源であった最も大きな理由は、
特に墓石市場向けにまだ機械加工による製品が作れないという事でした。

既に韓国から、機械仕上げの商品が輸出されて市場シェアを
ぐんぐん伸ばしていたのです。

勿論、私は中国で機械による製品加工を願っておりましたが、
実現まではまだまだ時間がかかるとの想いがあり、
石材商社として肩身が狭かったのでした。
ところが、展示会に参加してくれた中国代表団の団長から、
思いがけない提案があったのです。
「いずみ産業と合弁で墓石工場を作りたい。」と言うものです。
彼は、日本石材市場において、韓国の製品の活発な動きを良く知っており、
彼も私と同様、否私以上に韓国石材に負けてはいられないという
強い競争意識を持っていたのでした。
中国の改革開放路線ももうここまで来たのかとの感がありました。
(つづく。。。)


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