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亀の甲より年の功        2012-0802 [思索]

例.1 石材商社不要の風調は本物ではなかった。

墓石業界で、中国材が圧倒的にシェアを占める中、数年前のことですが
いくばくかの石材店や仏壇店が中国工場から直接買付けの道を探りはじめました。
そのためそれまで我社から仕入れをしていた客先の中からも独自に中国詣でを行うようになったのです。
次第に我々の顧客は減っていきます。 このような時、我々の商売はこの先どうなるのだろうかと当然考えます。
そこでの判断として、これら小売店による直買いは成功しないことにきっと気がつくはずと考え、
石材商社のあるべき姿を追求してきました。

その判断の背景は
1) 個々の石材店が直接買付けする要件として最低限ロットをまとめる必要がある。
2) それに付帯する業務には人の問題を始め、貿易業務知識の習得や何よりも買付資金が必要となる。
3) 検品やクレームの問題を自ら対応しなくてはならない、このためには時間と金もかかる。そして必ずしも満足出来る結果となるとは限らない。
4) 墓石市場が悪化する中に独自での買付の余裕はなくなるだろう。それまでの儲けでロットをまとめるために不用・不急の材料を抱き合わせて買付けが出来たのがいつまでも続けられなくなるに違いない。
5) 根本問題として、中国側の生産体制の変化に遭遇することになり、次第に不都合な事態が起きて来れば、一時の石材商社離れから、回帰の方向に変わって来ることを予想した。

この問題は墓石事情の現状を見る限り予想した通りになって来ております。
石材商社の役割の重要性が益々高まったと思ってます。
なぜなら、単独で直接取引きをする形は需要バランスが売手市場になるに従い、取引の条件は売手の意向に沿う形になり極めて不利になる可能性があります。
偶々買手有利に取引が成立することがあったりして、いつまでも個別取引きを続けますと時代の流れを読み誤り、取り返しがつかない失敗をしてしまうかもしれません。
今、石材商社の果す役割とは買う側(日本)は勿論、売る側(中国)も利がある関係を生み出すことにあると思うのです。
私はこの状態を相互依存の関係であるとして、今も尚、信念を持って石材商社活動を進めているところです。


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