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亀の甲より年の功        2012-0804 [思索]

例.3 墓石需要の変化を感じる

私がこの業界に入ってからのおよそ40年間を見るだけでも墓石に対する消費動向に変化があります。
消費者のニーズが先にあるのか、供給側のニーズの掘り起こしの結果によるものか、
おそらくは両方の理由から或る傾向が作られていくのかもしれません。
今、どんなお墓に需要は集まっているのかは売り手の究極の営業テーマです。
売り手によって、そのテーマの対応の仕方に違いがあります。
お墓とはかくあるべきという伝統を守る立場や時流にあったデザインで行こうとか、
様々な考え方があるわけですが、
問題は需要の背景をどう読むかということと
墓石小売業としての商売に対する姿勢の間で、営業戦略がわかれます。
上述したいずれかの考え方であれ、お墓を建てるのは
墓石が1基建つということでは墓石小売店の仕事は影響を受けません。
この形を守り続けることが業界の使命と強く意識することは傾聴すべきものがあります。
そこに、近年この個々のお墓を建てるのとは別のやり方としての
納骨堂と呼ばれる集合のお墓を建てる流れが出ています。
納骨堂または供養塔の中には遺骨の壷が数十から数百の数が納められます。
この現実に直面した時、私達、石材商社は営業面で戸惑うことになります。
本来であれば、まとめて納められた遺骨壷はいつかは一つ一つの単位でお墓になるべきと想定されて来たもので、
いわば墓石需要を一挙に刈り取ってしまうという意味でもあるからであります。
建墓の世界でこの集合塔形式のお墓は今後どうなるのかを考える時、
頑なに従来のやり方のみにこだわり続けるのか、それともお墓の形の一つの力強いトレンドと読むか、判断を迫られる場面です。
私は後者の考え方に立って、その需要に対応することにしました。
現在はその予想通りに引き合いが多くあります。
金銭的事情、人間関係の多様化、供養の簡素化等などを考えますと、
必然性を持った流れであったと確信したのです。                                                  (つづく。。。0)
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