SSブログ

戦略 2014-08-08 [仕事]

 石材業界の特殊事情として、中国から仕入れ価格の上昇圧力もあり、円高メリットは相殺されるという事情もあり状況は一層厳しいものでしたが、それはさておき、私の立てた戦略とは輸入墓石商品のブランド化を目指すことでした。この業界で販売量を拡大するため、日頃からブランド化を謳って来ていましたが、為替差損をかかえたこの時期に確実に売上を増やさなければならないという状況にあっては努力目標に終るわけにはいきません。売上実績を作るために商品のブランド化だけではたらず、我社自体がブランドになることと気が付きました。ブランドとは信頼に外ならず、信頼される会社のイメージを定着させなくてはなりません。その為に必要なことは
1)生産者の顔が見える
2)商品の品質について厳重にチェックしている
3)納期を守る
4)万一の不具合にすばやい対応が出来る。
5)客先のいかなるニーズにも応えることが出来る
このどの一つでも満足させられなければ信頼は失われ、ブランドのイメージはなくなるとの危機感を関係者全員が常に保持しなくてはならないと考え、三位一体のコンセプトを打ち出し徹底しました。三位一体とは客先(小売店)、メーカー(中国工場)、と商社(我社)が一体となることを意味しユーザーはどの中国の工場が自分の依頼した品物を作っているか、又同時に中国工場も発注してくれたユーザーの顔が見えるような相互の生産マインドを共有するようにしたのです。そして、工場出荷時は勿論、我国に到着後も品質checkを厳重に行うために会社は新たに設備投資も行いその為の人員も増やしました。一つの失敗もゆるされないという緊張感を全員が持つように、中国工場と我社の検品部門に“クレーム0”のスローガン掲げ、その完遂の為に檄をとばしました。(つづく)


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

戦略 2014-08-07 [仕事]

『通貨オプション契約問題』

円・ドルの為替レートは輸入業者にとって重要な関心事です。2000年代に入って、円安が急激に進み2002年には133.52円を記録しました。この頃メガバンクを中心にしきりに通貨オプション契約の提案があり、ドル通貨の実需がなくても、利殖を目的に為替契約をするなど、ある種のブームでした。その後、2007年から本格的に円高が進むことになり、2011年には1ドル76.77円をつけ、2013年まで円高傾向は続いたのです。今では、これから円安に進むと見られています。問題は円安をヘッジする目的で契約をした通貨オプションが長期間逆目となり契約した人々を苦しめたのです。世の中は超円高で輸入業者にとって我世の春で、本来であれば販促のため円高還元セールをしたものでしが、そうはなりませんでした。それは通貨オプション契約に縛られた人達がどれ程いたかの証しでしょう。メディアには企業倒産したニュースまで報道されました。これほど厳しい為替環境を乗り切るため、ヘッジ比率を結果的に引き下げるためにはフリーの部分として販売量をのばすしかないと思ったのです。この為あらゆる方策を駆使して売上増大を計ったのです。この戦略は功を奏し、年々売上は伸びてヘッジ比率を低くおさえることが出来たのでした。この時とった戦略について次に書きます。(つづく)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

戦略 2014-08-01 [仕事]

  戦略で想い浮かぶのは今年の始め頃ブログに書いた戦略的麻雀の打ち方を私が悟ったくだりですが、後からその関連に戻ることもあると思います。ここでのテーマは私がこれまでやって来た事業における戦略についてであります。経営戦略本部長の立場で何を考えたのかです。

会社の経営方針を立てるに当たり、先ず考えるのは目標をイメージすることでした。到達時点のイメージをぼんやりとでも頭にうかべます。それに向けての道すじが次第に見えて来ます。それを数字で現すためには自分の会社が今どういう状況にあり、直面する問題等について整理します。そして例えば売上げを5%とか10%まで増やそうとかを示すのです。問題はその次のステップです。つまりその目標を達成するための具体的な戦略はどうするのか。今その軌跡をふり返ると、成功したものがさん然と社歴に残るものもある裏に頓挫してしまったままのものも多く有ります。(つづく)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

戦略 2014-07-28 [仕事]

  この言葉は今時色々な方面で使われていて、とても便利な言葉です。私も現職で臆面もなく経営戦略本部長を名告ってかれこれ10年以上が経ちます。ここはわざわざ社内の記録を調べることではないのでアバウトに思い返しているのですが、その前には営業本部長と代取を兼任していました。営業本部長から経営戦略本部長への変任は私なりに思い入れが影響しています。私は創業者として今も現役の意識を持ち続けているのですが、役職決定については社員は勿論私自身についても私なりの思いの中で断行して来ました。
 まだ私が代表取締役社長の頃、立場上社長としての役割にこだわるあまり、営業会社としての細かい部分が見えなくなってしまわないかをおそれました。人材豊富な大企業ならともかく我社のような中小企業にあっては当時私にかわって社員の中に営業本部長をまかせられる人材がいなかったと私が判断し私自身兼務したのです。因みに現在我社に営業本部長は社員の中から育っています。さて、その後私は持株会社の代取となり本体の営業会社の代表者を妻から息子へと委譲しています。

この段階で私は営業本部長から経営戦略本部長としてグループ全体に係わって来ました。そこで、本題の戦略についてです。(つづく)
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

ブログを書く理由 2014-06-30 [仕事]



 私は職業柄、生きた証として思い浮かべるのはお墓のことです。この場合、重要なことは、一人の人間がこの世に生まれそしてその人生を全うした事実であります。残された人達がそのことを心に留め、想い出し対話することが出来るのは故人の魂が宿るお墓の前でしょう。生前の業績や功績の有無に係わらず、故人に特別な想いをよせることが、人が人生を生きた証と考えています。

 ところが、このような考えとは別に、お墓に墓石を建ててお墓参りをすることだけが葬送のし方ではないとする風潮が出ています。ここではその理由を詳しく書きませんが、樹林墓地、樹木葬、散骨、集骨堂、室内遺骨搬送型等、従来の墓地とは異なるイメージです。自分の世代で跡継ぎがなくなるとか、子供に面倒はかけたくないとかの理由であったとしても人が生きた証として後世の人達が思いをよせる場所はその人の魂が眠るお墓であるべきとの思いを強く持っています。

 色々な係わりを持った人達が、故人をいつの間にか忘れてしまって思い出すこともなくなったとしたら、それこそ、その故人の人生とは何であったのだろうと思うと余りにもわびしすぎると思います。

 最近建てた私の家のお墓には祖父母、父母をはじめ関係の深い故人が眠っていて、一年の中何回も思い出し対話しています。

 お墓がある限り、そして私が生きている限り続けるお墓参りの時、特に私の心の中で身近に先祖は甦ります。(おわり)




nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

ブログを書く理由 2014-06-27 [仕事]

 私のブログはどんな意味があるのだろうかと、この頃考えることがあります。
最初の頃は本業の石材にからめて何事かを書いていく中に読む人の中にもしかして石材にいささかでも係わる人がいて、私の石材人としての体験や事業上での考え方等を知ることになり何かしらの参考になるのなら、十分に意味のあることと思っていました。
 しかし、そう思って石材に関することだけ書き続けることも出来ず、時々私の趣味について書いたり、或る時はその時々の思いを綴ったりして、昨年は病気のことを書くなど、殆どとりとめのない方向にいっている感じがします。本当のところ誰が読んでくれているのか分からないまま、折にふれ私のブログについてコメントを頂くことがあったりすると、私としては励まされます。でも、私がブログを続ける意味はやはり、自分自身のためと云うほかありません。楽しいし、自分の考えをまとめるのに役に立つし、後から履歴書がわりになるにちがいありません。
 私が生きた証を何かに刻みつけている心地です。少し大げさになりましたが、大げさついでに『生きた証』について少し考えをすすめたいと思います。
(つづく)

nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

仕事の話 2014-03-28 [仕事]

 原則的に価格は売手と買手が納得した上で決まるものと云えますが、時として需給のバランスがくずれることがあり、納得どころか片方が不満足のまま決定されることもあります。
 需給バランスの状態を見過まって、どちらかが強気を押し通そうとすれば、みじめな結果をまねきます。それを避けるためのやり方の一つに対立関係を廃除しようと知慧を出し、脚を使い長い時間をかけて努力の結果、合従連衡するやり方があります。そのやり方が効を奏して、勝ち残ることが出来ます。
 墓石業界が過当競争の時代には重要な戦略だと考えています。日本墓石市場と中国の墓石加工場が一体となって、安定的発展を目指すという大義をつらぬくことが今一番求められていることと思います。さもないと疑心暗鬼が生じて、よい結果になりません。お互いが自らの商売を守るため、ウィン・ウィンの関係を作りだす努力をしたいものです。頭の中ではその様に願っているのですが、我田引水と受けとられるのではないかと気になるところです。(おわり)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

仕事の話 2013-3-27 [仕事]

 墓石卸業の仕事は墓石小売店へ商品として墓石を納入し、小売店は施主の注文に従いお墓を建立するという流れでやっております。お墓にも消費税がかかりますから、3月末と4月1日の分かれ目で当然税の負担が変わります。もともとお墓を建てる予定があったお施主は少し早めでも3月末日までに完成しようとします。そして、小売店の方でも少し後でと考えている消費者に向けて、早めるようにと営業を強化します。その結果、かけ込みのようなかたちで3月末迄に完成のお墓の受注が集中します。それはそれで売上増となって、墓石業界はよかったと云い切れるかどうかは、やはり他の商品と同様に反動受注減になるやも知れないと、とても気になります。もう少し詳しく見てみると、墓石業界のかけ込み需要の動きは全国的に昨年の秋頃から出ていたのですが、年があけて切り上げの時期が迫るにつれて首都圏で顕著になりました。冬場の降雪地域は物理的に工事も限定されたり、地方によっては施主が必ずしも消費税のみに動かされない傾向もあってか石材店自身わりとあわてないようにも見受けました。反動を大いに気にするのは都市部の小売店で、例年以上に受注した店でしょう。しかし、同時に心配なのは受注通りに建て込み工事が終えられるかです。商品の確保は大丈夫か、工事職人の確保は問題ないか、万一未完のまま新税制化に移行した時の客先との対応は、そして一段落した後の受注はどうなるのか。実は、消費税が8%になることで需要の動向が気になるのは勿論ですが、同時に重大なのは今年の仕入価格がどこで収まるかということです。というのは、中国からの輸入墓石の値段がここしばらく、そしてこれからも値上げ基調にあり、しかもこれからの円安傾向というのが大方の見方です。墓石需要の8割以上を中国からの輸入に依存していますから、中国の工場も巻き込むことになり、大袈裟に云えば仕入の対応は墓石業界のこれからにもかかわると云えます。独り中国石材工場だけが生き残っても、独り日本墓石小売店だけが生き残っても業界は安定しません。我々問屋、商社の役割はここにこそあるのだろうと思っています。(つづく)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

仕事の話 2014-3-26 [仕事]

 ある意味歴史的な出来事を皆が体験しています。4月1日から消費税が5%から8%に変わる直前です。97年に3%から5%に変わった時の様子を経済評論家や政治評論家が語ってくれます。その時の駆け込み需要と、その後の反動があって、そのまま長いデフレにつながったとの説明もありました。                           今回の増税時期を目の当たりにしているわけですが、あの時よりも今の方が強烈さを実感します。3%から5%への2%アップと5%から8%へ3%、そして、来年に予想される8%から10%への都合5%アップが景気に与える影響は一体どうなるのか、又それとアベノミックスとの関係は?これからの見通しは昨日、今日、明日と連続し乍ら、いずれはっきりとした結果を生み出しますが、やはり一寸先は闇で誰も断定出来ないことです。最近よく云われる想定外の出来事も時として勃発して予想は困難を極めます。話をひろげ過ぎて掴みどころがなくなりそうなので現実に戻します。私の生業は墓石の卸売りですが、相当程度影響があります。(つづく)


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

石材の仕事 2014-03-13 [仕事]

 アモイでの38日までの4日間に重なった6つのパーティーは次の通りです。
1.
 日中石材業経営者同友会が行う「石材サミット」参加の一行
(石材小売店北海道代表3名、東北代表3名、関東代表2名、業界マスコミ代表2名、我社同行4名 計15名)
2.
 我社『石材研修組』7
3.
 顧客訪中組A班4
4.
 顧客訪中組B班4
5.
 顧客訪中組C班3
6.
 顧客訪中組D班1
 各々訪中の目的はアモイ展見学、工場見学、鉱山見学、新工場オープンパーティー参加、会議出席、業務打合せ等色々です。皆大切なお客様ですから遺漏があってはなりません。夫々の目的を達するために必要なことと云えば、通訳、ホテル、車、食事の手配があります。その他希望に応じて、観光、買い物、足うらマッサージの案内、場合によってはアルコールのお付き合いも欠かせません。これらのアテンドは普通にあることなのですが、4日間という短い日程の中で別々に尚且つ同時進行の形をとりつつ、しかも全員集合の顔合せの場を作ることも必要となります。これを可能にさせたのは中国の取引先工場の協力があります。単独の顧客のアテンドであれば全く問題はありませんが、今回のように目的を異にした6つのパーティーが重なる場合は我々だけではとてもかないません。中国側の積極的協力なくしては中々むずかしいのです。いきなり中国側に協力を求めたとしてもうまく行かないと思いますが、日頃の関係が生きてくるのです。我々がつき合う中国工場の人達は我々の先の顧客をも視野に入れています。彼等にとって我々のお客は自分のお客と思って接しています。これらの思いは一朝一夕に出来あがるものではありません。こんな場面にも三位一体の理念が生かされるのです。それでも取引においては様々な問題が山積みしているのも事実です。この問題を一つ一つ解決していくため、今回の日中石材サミット会議が行われました。その内容については、同行のマスコミが近々新聞、雑誌で報告すると思います。(おわり)

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:仕事

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。