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ラストワンマイル(ファーストワンマイル)2015-06-29 [仕事]

私は、この言葉をごく最近聞きました。私の会社の経営分析を行っていた時に、顧問の先生から、事業の目的を達成するためにはこの「ラストワンマイル」まで視野に入れて、しかるべく手を打っていなければならない。仮に事業の多くの部分に経営資源を完璧な形で投入したとしても、消費者が対面する場面に自社の商品がなければ、消費者に自社の商品を買ってもらうという、事業目的を果たすことが出来ないという話の中で聞いた言葉でした。

 消費者が自社の品物を手に取って買うという行為を事業計画の中のラストワンマイルというシーンの象徴的な含みのある言葉でした。本来は通信会社やケーブルテレビ業界で使われている言葉だったようですが、消費者と飲料食品の例として説明してもらいました。

 この話を聞きながら、私の石材事業で最近取り組んでいる戦略はそれに当たるのではないかと思ったのでした。(つづく)
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仕事の話 (その7) 2015-06-13 [仕事]

 墓石の前で、自分の生き様を感じたり、考えたり、友人がいうように、自らのアイデンティティを確認するのは、当然、墓所というエリアに入ればたちまちそうなるというわけもありません。墓石に向けて、手をあわせて拝むという行為の中にこそ、見えざるエネルギーがあらわれるのでしょう。

 思い出の人と対話が出来る空間としての墓前は、かけがえのない場所と云えましょう。

 そのような意味をもつ墓石そのものの形に、それぞれの思い入れがあり、永く接していくものですから、想い出の人との係わりや、後々お墓参りに訪れる人達の思い入れなどをとりこんだ墓石であればなおよいわけです。そこで、近年施主側の要望をとり入れた墓石の建立が多くなりました。最近の霊園の様子は見違える程に明るく色々な形と石に彫刻された文字等も思い思いの言葉が刻まれていて、そこからも故人と家族がどんな関係であったのかが何となくしのばれます。(おわり)
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仕事の話 (その6) 2015-06-12 [仕事]

 頼んでいた友人のコメントが以外にも早く届きました。その中で改めて確認できたことがありました。施主側の個有の状況です。今回のテーマにとても大事な要素を含んでいると思います。それは、友人の両親は既に亡くなっている。友人夫婦には男の子はなく2人の娘がいる。二人の中、一人は嫁いでいて2人の孫がいて近くに所帯をもっている。もう一人は未婚でやはり近くに別住いしている。友人夫婦は現在70歳代半ばである。亡くなった妹は外国人と結ばれたが、子供はいない。およそこのような家族関係の中で、妹の墓石を建立することになった理由について、彼は次のように話してくれました。

 

「私は、娘二人で男の子がおりません。ここ数年、いまふうに、私の代で墓じまいをしなくてはいけないか、随分と悩みました。娘二人と何度も話し合い、我が家の墓を継続していく、と結論を出しました。静かにたたずんでいる御影石の墓石の前に立つと心が安らぎ、我が家の墓の継続を決意してくれた娘たちに、感謝の気持ちが湧いてまいります。

 私たち日本人は殆どの人が無宗教です。「いえ」の喪失とともに、アイデンティティを失う人が多くなりました。墓は、先祖を祀り、その前で手を合わせることで自らのアイデンティティを確認し、自尊心を持つ一助になると確信しています。」

 

 彼の考え方に私は大いに納得できます。そして多くの日本人も同様の考え方をすると思うのですが、あえて、問題提起すると、今の社会で彼とは異なった結論を出す人もいるわけで、その人達の割合はどの位なのでしょうか。彼の場合、一旦は墓じまいをすべきかと悩んだけれど娘二人と何度も話し合いした結果、墓を守り続けることにしたわけですが、或る人は墓じまいを選ぶか、又或る人は墓石でなく樹木葬、森林葬を選択するか、散骨を選ぶかに分かれることもあり得ます。友人が墓石以外の選択をしなかった大きな理由の一つは二人の娘としっかり話をしたことにあると思います。

 故人の供養、血族の継承、今を生きる自らのアイデンティティの確認、家族の会話、安心感、満足度等人生を全うするに値する根元にふれることが出来るのも墓石があるからに違い有りません。(つづく)
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仕事の話 (その5)2015-06-11 [仕事]

  人と石との係わりについて、私が何ら疑いもなく、そうだったのかと思うのは大昔それも紀元前数千年前の頃から日本でも世界でも人間が石を使って色々な儀式を行って来たという事実です。

人類が石に対して特別の思い入れをもっていた証明だと思います。

いわば、その普遍的な思いは今の世に受け継がれていて、墓石建立につながっているのだとしたら、故人を葬る形が墓石に納骨というのが広く行きわたっているのはむべなるかなと思うのです。

つい最近、私の永年の友人で妹さんの不幸があり、墓を作ることになりました。彼女は外国に嫁いだのですが、彼は手元で供養したいとの意向から、両親達が眠る墓の敷地の中に彼女のための墓を建てることにしたのでした。兄の彼は、妹の供養の仕方としてごく当たり前に墓石建立を実行したのです。墓所が近くにありいつでも墓参りが出来ることに、彼自身満足しているといいます。後でもう少し詳しく墓石を作った理由について彼の考えが聞けたら本項のどこかに書くつもりです。(つづく)




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仕事の話 (その4) [仕事]

 墓石の業界の様子が以前とは違うと思うのは、お施主がお墓について考える際にどんなやり方が良いかの選択肢が墓石を建てるという単純な決定でなく、墓石以外の方法についての情報があふれている今日、墓石小売店としては安心できず、これまでのように待っていれば建墓の注文が来るというわけにいかなくなっているのです。

  お施主の最終の選択がどうなるにせよ、選択肢の中に石のお墓を建てたいということに重いウエイトがかかるようにするための仕事を我々墓石卸業に携わるものの役目が大きくなったと思うのです。

 そこで、供養のためには墓石が一番と考える理由を説明し、納得して頂くことが肝要と思うようになりました。(つづく)


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仕事の話 (その3) 2015-06-03 [仕事]

  今(5/28)このブログを香港行き飛行機の中で書いています。石材業界で起きている様がよく見えるように空の上から俯瞰しようと試みて突然飛び立ったということではなく、以前から、この旅は予定していたものでした。とはいえ、ブログの流れでこの問題を考える時に自分のデスクの前でなく大空の中で、考えに集中するのはもってこいの状況です。扨て今回、このテーマの書き出しで卸商の立場で考えているだけでは問題は解決しないのかも知れないと思ったことに戻してみると、墓石を作り販売するのは、業者側の仕事ですが、見方を変えると、お墓を必要として実際に建墓する側は、お施主で需要者側が墓石をどう考えるのかという視点に立つという意味のことです。お墓は大切で、なくてはならないと考えている人はどれ位いるだろうか、お墓を建てる場所はどこが良いのか、親、兄弟のお墓はどうなっているのだろうか、自分のお墓は、いつどこに持ったらよいのだろうか、自分が死んだ後は誰が墓参りしてくれるのだろうか、それともお墓は今まで心の中で描いてきた石の墓でなくてもよいのだろうか、お墓を建てるのに費用はどの位用意すればよいのか、そもそも、この話を誰と相談したら良いのか等々思いが募るのが需要側でありましょう。そして、需要者側の夫々の立場で決断しなくてはならないことになり、いつかは答え出ることになります。その結論に至るまでに、例えば先述した終活を知り色々な知識や情報を得られるのかも知れません。どんな形であれお墓を必要と考える人達の思いに私は業者として答える立場でないと勝手に思い込んで、ただひたすら墓石販売のみに専念してきたのでした。ところが、どうも業界がいつもとは違う様子になったと感じています。これまでは、私達のお客様は小売の墓石店ですから、会社としてお取引頂いている何百社のお得意様からの受注を求めて、営業努力をして来たわけであります。(つづく)
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仕事の話(その2) 2015-05-27 [仕事]

 これまで、私は墓石卸売業者の眼で状況を判断して、しかるべく対応して来たと思います。果たして、これからもそのやり方で良いのだろうかと気になっています。お墓は石で造るのが当たり前のように考え、墓石の販売量をいかに増やしていくかを考えていればよいと思って何十年もやって来ました。ところが、最近は極端な意見としては、お墓はいらないとか、樹木葬や樹林葬の自然葬がよいとか、室内廻送式納骨が便利で経済的だとかの理由で墓石離れがすすんでいるといった報道もあり、供養の仕方の選択肢が複数出ています。更には、散骨が最も自然葬にふさわしいとかいわれます。その背景としては少子高齢化に伴う、後継者問題という社会現象上の理由や長く続いたデフレ経済の元で費用負担を避けたいという経済的理由、又人々の宗教や葬送文化に対する意識の変化もあるなど諸々の要因から、墓石需要そのものに変化があるのではないかとの見方があります。その様な社会の変化の中で、死者の供養とか、自らの終の住処とか、家族の絆とかの人間として忘れてはならない事柄に対し、夫々がどう向き合うべきなのかという事をもっと考える必要があるという様な風潮があります。今流行りのキーワードは終活(シュウカツ)であります。この流れの中で、墓石をどう見るかは、業界の大きなテーマです。(つづく)


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仕事の話 2015-05-26 [仕事]

 私のブログの読者は、私が石材業を営んでいることはご存知と思います。もう少し詳しく説明しますと、中国で作られた墓石製品を輸入して、日本の墓石小売店に販売するという仕事です。所謂、墓石の卸売業です。基本の仕事の流れは、小売店から注文を頂いて、中国の製造工場に発注し、コンテナ船で運び、日本の港で通関するのですが、今石材業界に何が起きているのかいるのかという極めて専門的な話です。興味のない方はとばして下さい。私としては喜寿直前の今も現役を通していますので、時には本業に対する思いも述べ見たいと思うのです。(つづく)
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戦略 2014-08-19 [仕事]

私が経営戦略本部長に就く前からの経営戦略の根源を一口で云えば「進取の精神」をもち続けたことでありました。大学で身につけた唯一の財産と云えます。人まねではなく、時の流れを読み独自に手を打つこと、このことに全力をあげた結果がどうやら今日まで、永らえたことにつながっています。とはいえ全てが思いどおり行ったわけではありません。

原因は色々ですが、うまくいかなかった時の対応は、これも状況判断と先の見通しをしっかりやり決断し行動しなかったことも多々ありました。ここでは、その時は断念したもののいつも念頭にあるその主なものをあげます。

1. 中国石材以外に他国の石材に手を出すべきか

2. 石材以外の商品に手を出すべきか
3. 石材展示場を急遽全国展開すべきか
4. 海外の石材鉱山に投資すべきか
5. 再度中国へ工場進出すべきか
6. 社内の不平分子を懐柔すべきか

とりあえず、経営戦略のテーマに関してはここまでとします。(おわり)

次回、約束した7月・8月のカジノの戦果につき正直に書きます。


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戦略 2014-08-11 [仕事]

 具体的なアクションとして、取引先の中国工場とクレームを未然に防ぐ方法とクレームが発生した際の即時対応のルールを定めた『覚書』を交わしました。これにより工場が真剣に生産している姿勢がわかり、ユーザー(小売店)は安心して発注出来ます。

そして、墓石市場の現状と将来を見据えて商社の役割として受注した商品を納入するだけではなく、取引先小売店を可能な限り支援することが石材業界で重要視されるようになり、我社は、取引先と「安心石材店の会」を立ち上げた際、中国の生産工場に会員として入会してもらい、まさに三位一体の考え方を実践しているのです。更に云えば、この会は、小売店、メーカー、商社が各々商品の保証をするトリプル保証書を発行しています。

 この様に我社のシステムをオープンにすることは我社の営業上障害になるのではという思いもないわけではありませんが、誰でも簡単にまね出来ることではなく、時間をかけて信頼関係を構築してゆかねば不可能なことという判断と他の誰かがこの考え方に沿って同様の関係を築いて行くのであれば日中双方の石材業界のためになるのかも知れないという気持ちもあります。(つづく)


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